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だ、ろうね。
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「今回の契約金も再会のご祝儀と
いうことで特別許しを得た次第ですよ」
小姑とは石川君の事だろうな……きっと。
「貴方が俺達の会社担当である限り
今後もこの契約金を下回ることはありません
悪くない内容でしょう?
契約金の件で連絡あった際にその旨
御社の上層部には伝えてますから
貴方が俺達の会社広報から外れることは
無いと思いますよ」
成程、うちの重役さん達は最初から
ご存知だった訳ね。
胡散臭い契約条件も
まどろっこしい登場の仕方も
全て君の書いたシナリオ通りって事か。
石川君がこのタイミングで現れたのも?
まさか僕の反応を楽しむために……
それを逐一ベレスフォードさんらに
報告させていた?
どうりで、
新人である僕がこんな将来大得意先に
なるかもしれない有望株の営業を
いきなり任されるとか。
皆が僕にここを優先させる言動をしてたのが
ここに来て漸く合点がいった。
阿部先輩や千葉さんの
言葉の端々に感じた違和感の
謎が解けたのは良いとして、
知らなかったのは俺だけだったなんて。
ホント相変わらず頭が回るよ、君は。
既に先手を打っておいて
高みの見物って事か。
言い換えればそんな風に
他人より上手く立ち回れないようじゃ
ビジネスで伊達に成功してないってね。
頭脳どころか商才もあるとか
溜息が出るよ、全く。
しかも釈然としない理由は
まだ残ったまま……
「で、そこまでして僕に何か用?」
「大アリです」
…………そう、くるだろうね。
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