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教えないよ
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途端二人は目を丸くして
顔を合わせたかと思うと
二人は異なった笑い方をした。
石川君は口に手をあてて静かに。
かたや四堂君は大笑いといった感じで。
「し……失礼だぞ、四堂」
と言ってる石川君もまだ笑ってるけど?
「何か変なこと言ったかな?」
「いえいえ、全然」
お腹を抑えながら四堂君は、
「桐江サン今、彼女いるんですか?」
「……いるよ」
別れたばっかりだけど
わざわざそれを言う必要はない。
「―――へぇ」
「どんな人?」
「秘密」
「……そういうと思いましたよ」
「相変わらず女関係派手そうですね。
……ホント、女の人好きですね」
「君も女の子を抱けば分かるよ。
まだ経験ないんだったら
誰か紹介しようか?」
小学生ならいざ知らず
当時の僕と同じ年になった今なら
もうこういう話してもOKだよね。
「――相変わらず余裕かましてるよな」
一瞬、四堂君の目つきと同じくらい
口調が変わった気がしたけど、
すぐにいつもの様にニッコリ
笑いかけてくるから俺の思い過ごし
かもしれない。
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