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成程、ね。
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何とか抜け出して来たが、
既に担当者の姿は無し。
担当者を代えられるだけで済むなら
まだ良い。
「……査定に響くだろうな」
無駄だろうけど、もう一度連絡取っておこう。
『――はい』
え?出た?
「大変申し訳ありません、こちらの
都合で遅れまして、今着いたところです」
『今、ロビーにいるのでそちらに
来て下さい』
「ハイ!すぐに向かいます」
しかもまだ帰らずにいてくれるとは
思っていなかったから
僕は急いでホテルのロビーに走った。
「本当に申し訳ありません」
俺は頭を下げて謝ると、向こうも
「事情があったのでしょう?
こちらも携帯の電源が切れてしまって
連絡何度もして頂いてた様で、
ご迷惑をお掛けしました……」
そう口にした。
『レベル・XYZ』担当者。
見た目、三十代前半位の
落ち着いた感じの知的美人。
と、良かったのは此処まで。
「……ですが、やはり連絡云々よりも
そちらが遅れてくるというのは
うちの方を軽んじられてるからでは?」
やはりこの会社は苦手だ。
「決してそのようなことはありません」
「そうでしょうか?」
今日は厄日、確定だな。
「まぁ良いでしょう。
所で『Updraft=Faust』との
交渉一切を取り仕切っていると
お伺いしましたが、どういった経緯で?」
見え透いた切り出し。
……目的はソレか。
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