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上か下か
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彼に後について通された部屋は
今まで入ったこともない優雅な内装、
スィートルームだった。
彼はベッドに腰掛け、寝室のドアに
立っている俺の動向を視線で追う。
「ネクタイ外したらいかがです?」
俺は素直に従いながらネクタイを
シュルと衣擦れの音を伴って外す。
「CEOはどちらをご所望ですか?」
「Top or bottom?」
「私は上なら得意なので
濃厚なご奉仕をお約束できますが?
あ、騎乗位って意味ではありません、
……念の為」
わざと挑戦的な言い方を選ぶのは
このフザけた舞台を更に過剰に演出する為と、
四堂君のポーカーフェイスの仮面を
剥がす俺の意地もあった。
「いえいえ、それには及びません。
俺も得意なので」
僅かだが四堂君の口調が
キツくなった気がした。
「……つまり私が女役ですか。
生憎、私はそちらの方は
不慣れなので満足頂けるかどうか」
「俺が満足させると言ってるんですよ」
「……それでは接待の意味が変わってきませんか?」
「…………」
無言の間がお互い意地になってるのを
表面化させる。
「先にシャワー浴びてきます」
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