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電話
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「ああ、そうだよ。酔ってて悪いか?」
(!?)
びっくりした……あ、電話中か。
「堪らないよ、あの人すぐ傍の
ベッドで寝てるんだぜ?
シラフでいれれる訳ないだろうが」
…………!!
「……え?まさか!
出せるかよ、起きなきゃ
それはそれでもういい、
朝まで寝かせるさ……仕事できっと
疲れてるんだろう。
……それは嫌味か?」
電話の相手は誰だか容易に想像が付いた。
「……俺なんか全然相手にされてないの
分かってる……ハァ??
じゃ何て言えば良かったんだよ!
言ったさ!そんな言葉もう何度もな!
……それじゃダメなんだよ、あの人は。
俺の言葉なんか子供が言ってるみたいに
しか受け止めてくれない」
声が徐々に荒がってるけど
それでも極力声を落とすように手を
スマホに手を翳しながら話してるようだ。
恐らくは隣の寝室で寝てると
思ってる僕への配慮から。
「自業自得?
何とでも言え、自分が馬鹿なのは
わざわざ言われなくてもよく知ってる。
お前から見れば俺はさぞや滑稽だろう?
笑えよ」
「……うるさい!
それが出来ればこんな事になるかよ!?
……もう切る。電話掛けてくるな。
あの人が起きるかもしれない」
四堂君が振り向きそうになって
慌てて身を引っ込め
再び、壁に凭れて彼の声を追う。
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