アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
そんな風に見てたんだ…
-
「かんぱーい!!」
「おめでとぅー!」
とある居酒屋でその夜、
僕達はグラスを傾けていた。
メンツは高校生時代仲が良かった
鈴木、岡本、石川、そして僕の四人。
数日前、同窓会するからお前も来いよと
石川からメールがきた。
何が悲しくて男子校の同窓会とか……
開催される意味も行く気すら全く起こらず
速攻断ったんだけど、
『そう言うと思った。
でも同窓会っていっても俺達四人だけだし。
鈴木が今度結婚することになったから
お祝いを兼ねてだよ』
それでも乗り気がしなくて迷っていたけど
石川の気分転換になるぜの誘い文句に
最後は折れて、しぶしぶ顔を出すことにした。
「ひさっしぶ、りっ!!」
「桐江お前まさか今ホストじゃねーよな?」
「ちゃんと就職してるよ」
「コイツちゃかり
R-GGとかに就職してんの」
「うぉ!?マジ?タレントとか
ナンパしまくりか?」
……何で皆して同じ反応かな。
「でもお前のことだからどうせ今も
テキトーに遊んでるだろ、こんの色男っ!」
つくづく高校時代の僕は皆の目に
そういう風に映っていたんだと
今頃になって再確認するとは
思わなかったよ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
90 / 188