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疑惑
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「第一、君はそんなこと出来ないだろうから」
「……甘く見てるのはどっちだか」
「君は本当に矛盾だらけだね」
「どこがです?」
「じゃ聞くけど、いつも僕と会う時、
レイ君連れだったのは何故?
結局あのホテルの時だって
僕に手を出さなかったのはどうして?」
「貴方が大事だからです」
その言葉を受けて
堪らず笑い出してしまった。
「まさか欲しいのは
僕の心とでも言うつもり?」
「桐江さん……?」
笑う僕に意味が解らないとばかり
詰め寄ろうとする四堂君と
改めて距離を取る。
「上手くなったね」
「え?」
「立派な“タラシ”だって褒めたんだよ」
「…………何、言ってるんですか?」
四堂君は僕の態度に戸惑っているように見えた。
「レイを伴っていたのは
そうでもしないと桐江さんに手を
出しそうだったから抑止の為にです。
ホテルの件だって眠っている貴方を
無理やりなんか抱けないから、それで……」
「そもそもそれこそがフェイクじゃないの?」
「……!?」
「ねぇ、ホテルのアレ、さ
本当に電話してた?……一体誰と」
「それは――」
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