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由紀也の場合
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それからというもの、僕は毎日のように、先生との秘密の放課後を過ごしていた
「お前、こんな遅くなって大丈夫なのか?」
先生に聞かれたけれど、いつも親は帰ってこないんだ
そんなのへっちゃらだった
「相変わらずなのか?ご両親...」
先生はいつも僕を気にかけてくれた
それがうれしくていつもここへ足が向いてしまう
今日あったこと、僕の好きなもの、好きな音楽、好きな食べ物
先生の好きなテレビ、好きなスポーツ、先生の昔話
それは同級生と話すより、楽しくて、二人っきりという甘美な響きがより一層、自分を大人にしてくれている気がした
もっと聞いて?
もっと話して?
先生
先生
あこがれはいつしかまるで恋のようだった...
そうやって先生との距離が近くなっていく
毎日学校へ行くのが楽しかった
今日も明日も明後日も、先生に会いたい
*****
「おい!ちゃんと読んでいるかぁ?」
先生は僕の顔を覗き込んだ
それはいつか貸してくれたあの本のこと
読んでは...いる
でも正直、先生が言ったとおり、僕にまだ分らなかった
でも...それでも先生が貸してくれたから
先生の一番好きな本だから....だからわからないまま流すように読むんじゃなくて1ページ1ページ大事に読みたい
早く読み終わってしまったらここへ来る口実さえも失ってしまう
「読んではいる...けど」
僕はうつむきながら答える
「やっぱりよくわからない」
「そうか....やめとくか?」
「それは嫌だ!せっかく先生が貸してくれたから、絶対読み終える!」
僕が強くいうと、先生は僕の頭を撫でながら「そうか、そうか」と笑っていった
一説に、恥の多い人生を....とある
僕にはまだ人生と呼べるものはない
本当の自分をさらけ出すことのできない男の道化を演じながら孤独な生涯を送る....
本当の自分とは何だろう
僕は今までつらかったことも誰にも言えなかったけど
でも先生が聞いてくれた
僕は一人じゃない
先生がいる
そう思えた
それほどまでに死んでしまいたくなるような孤独とは何だろう
「先生?」
僕は尋ねる
僕にもいずれ死んでしまいたくなるような、そんなことがあるのだろうか
それを恥だと思い辛く孤独になるときが来るのだろうか
「先生はどう思う?」
僕の唐突な質問に、くるくると回転する椅子をキイキイときしませながら先生は少し考え込むようにしてから僕の目をみた
「そうだな....誰にでも、自分以外は知らない。誰にも見せていない顔があるんじゃないのか?」
誰にも見せてない顔
自分以外知らない顔
「....先生にもあるの?」
僕は先生の視線を捕まえて聞いた
僕の大好きな明るくて、優しいこの先生にもあるのだろうか...
誰にも見せない顔
それは僕の知らない
そして花田先生も知らない顔
「あはは...どうだろうな」
そう笑って、まるで誤魔化すような様子でくるりと座った椅子を反転させて僕に背中を向けた
でも僕はなんとなく
それはなんとなくだけど
先生の瞳の奥の色が濃くなったような気がした
それがなんなのか分らなかったけど
でも、、、何か言いたくなって座った先生の腕まくりされたシャツの裾を遠慮がちに引っ張る
「澤田...?」
ほら...やっぱり、、黒目の色が濃くなった気がする
「先生...僕は、誰にも言えなかったこと、、、先生が聞いてくれてよかったな」
先生の目の中にまっすぐ見つめる僕が映る
「先生は、、、だれかいるの?全部、見せられる人.....」
それは僕が言いかけた時だった
ふいに先生の影が自分に覆いかぶさる.....そんな感じだった
ガシャン!と椅子が倒れる音がして気づくと僕は、先生に抱き寄せられていた
何が起きたのか分らない
強く胸に顔を押し付けられて息が苦しい
もがくように顔を先生の腕の間からのぞかせれば、そのまま片手で顎を掴まれて唇を押し付けられた
「んッ、、、、!」
先生の力があまりにも強くて抵抗するどころではない
「はッーー!!」
息継ぎをするすきに先生の下が僕の口の中に入り込んできた
荒々しく口の中を先生の舌がうごめく
僕はそれをどうすることもできず半開きのまま唇を閉じることすらできない
口の端からはどちらのかわからない涎がつたっていく
そのまま口の中を弄りながら僕の体を逃がすまいと背中からぐっと力を込めて抱く
直立不動のように僕はされるがままだった
先生の手が器用に僕のYシャツを脱がしていくときも、その手が肌蹴たYシャツの隙間から直に背中に触れてきた時も、僕は体が硬直して動くことができなかった
先生は一度、抱いていた腕を離し、くるりと僕を後ろ向きにして目の前の机に上半身を押し付けた
それはいきおいよく押し付けて机にあった備品を床に落としていく
ガシャンガシャン!
とガラスが割れる音で僕の体の金縛りが解ける
「や...やだッ!..せんせ...」
思わず叫びかけた僕の口を先生は手の平で塞いでく
「んー!!!」
息とも声ともわからないような音が先生が塞ぐ指の間から抜けていく
「静かにしてろ」
耳元で低くささやかれたとき、一気に恐怖が体中をかけていく
やだ
先生
なんで
なんで
先生の手は大きすぎて、息ができないくらい苦しい
必死に指の隙間から酸素を取り込もうと、手の平でつぶされている唇を動かす
苦しいよ
先生
先生
必死に心が叫ぶのに恐怖で声を上げることすらできない
目の前が霞、涙が頬をつたう
口をふさいだ手にも僕の涙がつたっているはずなのに
先生はそのまま僕の背中に体重をかけるようにして身動きが取れないようにしていく
そして反対の手で僕のズボンのベルトを外していく
ジッパーを下げ、そのまま下着も一緒に下に引きずり下ろす
ベルトの重みですべてが足元にずり下がり、僕のソレが無条件にあらわになる
いきなりの恐怖に僕のソレは縮こまり、フルフルと足の間で小さく震えていた
先生は腰のほうから手を滑らせてそれに手を伸ばす
触られた瞬間、、、ビクッと体が反応した
脱がされたズボンと下着が両足に絡み、まるで足かせのようにそこから動くのは阻む
先生の手は僕のを手の平で包み込むとそのまま、上下にこすりあげていく
「はぁぁッーー!!」
「どうだ?自分でするよりいいだろう?」
先生は低く笑いながら、ゴクリと喉をならす
味わたことのない感覚に、さっきまでまるで反応していなかった自分のものが先生の手の中で、存在を大きくしてきている
こすりあげられるたびに固くなって血管が浮くのがわかる
初めて人に触られた刺激は、あまりにも強すぎて、快感の波はすぐにやってくる
それでも、こんなところで
こんな格好で
先生にされていることを考えると羞恥心のほうが大きく意識を占めていく
「はぁっ...はぁ...せんせっ....やだぁ」
抑えられた手のひらからくぐもった僕の声は先生に届いているのだろうか
「せんせ....お願い....もうやめて」
それでも先生の手は上下に動くのをやめてはくれない
「いきたければイっていいんだぞ?」
促すように手を早める
「お願い...せんせい...おねがい....」
意識を快感が占めていく
「は...ぁ..ぁ.っ」
先生の手に合わせて腰が浮いていく
「----あぁ!!」
一つ大きな波が襲い、先生の手に中に自分の液を吐き出した
膝ががくがくと笑い腰から崩れるように力が抜ける
「---はぁ、、」
先生が僕の塞いでた手をゆっくり放すと口からだらしなく漏れた涎が一緒に糸を引いた
やっといっぱい息を吸える
覆われていた口元が急に外気に触れて冷たかった
涙と涎と鼻水でぐちゃぐちゃの顔
それを先生に向けると急に我に返ったように目の色が変わる
「さ...澤田っ....」
触れようとする手に思わず体がビクリと恐怖に反応した
急いで下着とズボンを引き上げる
ベルトの金具がうまくはまらなくてガチャガチャと余計に焦ってしまう
「澤田...」
静かに発する先生のその声は、さっきまでの行為の低く笑う声と違っていた
腕で涙をぬぐって肌蹴たシャツも整える
「帰り...ます」
目をあわせないようにカバンを掴む
よろよろと出ていこうとするのにもう一度僕の名を呼び腕を掴む
その瞬間、僕は、その腕を振る払い、一目散にその部屋を逃げ出した
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