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黒雪姫。
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「あーはいはい。可愛い可愛い」
客観的に見れば今の俺の目は死んでるだろう。
光を灯さない瞳でくるくるを見下ろして、コイツの目はキラキラしてるなぁ、なんて無表情で考えていた。
そのキラキラは何故だか俺の事を睨んでいる。
「ねぇ、最下位先生」
「俺の名前を増やすな」
「いーじゃん別に。それよりさぁ…
さっきのボクの言葉。忘れてない…よね?場所の指定もしたいんだけど…」
「え?ちょ、待て」
「二階の空き教室。丁度ボクの服入れにしようと思ってたんだ~♡おそーじヨロシクね、せんせ♡」
くるくるは蕩けそうな甘い笑みを浮かべて、俺にお願いした。
その笑顔の裏のドス黒い嫌味がチラチラと見えてるような……
俺はコイツがどんな奴か、なんとなく察した。
「マジかよ…」
お願い、というよりも命令に近いその言葉を、最下位の俺には拒む事も難しく。
俺はただ頷く事しかできなかった。
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