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職員室は帰る準備をする教師で賑わっていた。
授業終わりのチャイムの代わりに、ホタルノヒカリが流れ出す。
今日は散々だった…。
午前は授業なかったけど、午後は授業をサボってしまったし。
旭川先生に助けられたからいいものの、普通なら今頃校長の嫌そうな顔を眺めるハメになっていただろう。
口うるせぇガキと閉じ込められるわ、挙げ句の果ては最下位……。
「ほたちゃんの光~♪」
そんな俺の憂鬱も知らずに
隣の平和ボケした天使は鼻歌交じりに上機嫌だった。
放課後の俺の行動は自由だ。
顧問として活動しない為、自由に見回りや見学、帰ることだって可能だ。
いや、もちろん帰るんだけど。
生徒達が部活に一生懸命頑張ってる姿なんて、俺だって一生懸命頑張ってるんだ。
俺に人を応援できるスペースはない。
さぁ、帰ろう、そうしよう。
本日最高潮の気分で荷物をまとめればササッと外へ出た、時。
「ーあっ、せーんせっ、おそーじお疲れ様です~♡」
わかりやすい程高い、ビビットピンクのくるくるの声が聞こえた。
声は聞こえるけど姿は見えない。
小さすぎて視界に入らないんだ。
くるくるの周りには取り巻きの連中が、ゾロゾロと…くるくるの2倍くらい大きなボディーガードまでいた。
帰りたいんだけどな。
囲まれるようにされた俺はどうすることもできず
「どういたしまして」
と、掃除もしていないけど
それは、それでそれとなく返してやった。
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