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職員室のモルモット。
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生徒達を振り解いて職員室までやってきた。
隣では旭川先生が貰ったばかりのマフィンを咥えて、モルモットみたいにもぐもぐしている。
「あっ…」
職員室に入るとこちらに気づいた先生の1人が俺見るなり表情を変えた。
先ほど合ったばかりだ、風紀担当の…
「あつしくーん!!見てみてー!!貰ったのー!!いいでしょー!」
空気の読む事がきっと苦手なんだろう、旭川先生は明らかに気まずそうに表情を変える先生を呼んだ。
あつしって言うんだ…
言葉のとおりに机のネームプレートには深谷 敦史(ふかたに あつし)と、しっかりと書いてあった。
生憎興味の無かったため、今初めて名前を知ったってぐらいに聞き慣れない。
「あぁ、旭川、こんにちは。確か三年は先程調理実習でしたもんね…。荒木先生もイメチェンされたって、最近よく噂を聞きますよ」
「そー!ほたちゃんかーーっこよくなっちゃって!!皆ほっとかないの!!あ、あつしくんも食べる??おいしーよ!」
「いえ、結構です」
温度差激しめの2人のやり取りを見ながらに、早く終わんねぇかと退屈そうに目を細めた。
本日初めて合いました、という態度で話されれば先ほどの事なんて無かった様に思えて、それはそれで俺的には助かる。
どうする事も出来ずに、取り敢えず俺も貰ったマフィンをモルモットみたいに頬張ってみた。
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