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『三節/3』
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ムツルに化けていた鬼と死闘を続けていた。
今まで倒してきた鬼と比べられない強さだ、しかも俺は一度こいつにノックダウンさせられている。
ダメージを残したままの体で闘っているから、余計に強いと感じる。
「はぁ…はぁー…は…」
「何か言いたそうだな?言ってみろ、聞いてやるからよ」
「…へっくたばれ」
「シゴキが足りないみたいだな」
意識がふっ飛ぶ───…このまま俺は死ぬのか。
「牙刃」
声。
俺を呼ぶ声がする。
一体誰が俺を呼ぶ、俺なんか…要らない俺なんかを呼ぶのは誰───。
「牙刃ぁーっ」
「ム…ツル?お前、無事──…
だったのか?」
「牙刃」
「ムツルの事より自分の事を心配したらどうだ?」
「アロク王子、生きてたのか」
「王子言うな」
「王子?何故ここに…」
「王子じゃねぇんだよ、オレはただのアロクだ!」
「それを言うなら、ただの鬼、だろ」
「牙刃?」
「第3ラウンド開始だ」
「…ふん」
.
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