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『五節/6』
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「言っておくが、お前が行っても無駄だと思うぞ?」
「白鬼は今、戦っとんどん」
「いいから教えろよ」
「…その重傷で行くのか?ワザワザ殺して下さいって言ってるようなものだろ」
「いいから───」
俺が言い終わる前に、何かの大きな破壊音が聞こえてきた。
「うにょ?」
「王都、半分無くなったな」
「なんでのんびりしてるんだ?」
「これも白鬼の力だな」
「すごぉいねん」
「ムツル…」
「お?」
「?」
「王子様が……」
ガシャーンっと窓ガラスを割って入って来た王子アロク。
扉から入って来いよ、王子なら。
と思ってみた。
「よぉ、久しぶりだな」
俺はこいつに殺されかけたんだっけ。
殺そうと思えば、いつでも殺せただろうに…なのにこいつは俺を殺すどころか王都にまで連れて来て、なんのつもりだ。
俺はお前に会ったらやりたい事があったんだよ。
それは殴る事。
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