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「零。少し糖分を摂取した方がいい。頭に血が昇るのは良くない」
「っ…誤魔化すつもりですか!あんたって人はどこまで僕をバカにするんです!?」
「俺は君ほど馬鹿じゃないんだ。君が言いたいことは十分理解している…腰、痛いんだろう。俺のせいで負担をさせてしまったな」
「わかっている!?じゃ、何で!やめろって言ったときに聞く耳を持たなかったんですか!!」
「…すまない。だが、あの時は酔っていたし相当イライラしていたんだ。言い訳のようだが、零の声が頭に入ってこなかった。」
……酔っていた?
「じゃあ……僕が言ったこと…全部覚えてない、ということですか?」
「……?何か大切なことを口にしたのか。」
「ち、違いますよ…」
これ以上赤井と顔を合わせていれば、また涙が出そうだ。
背を向け、部屋を出ていく。
部屋を出ていくまで、背中に赤井の視線が痛いほど、刺さった。
「酔っていた…そうだったとしても…全部忘れてしまったとは…。僕の精一杯は水の泡ですね…」
一人呟いた言葉は空気となって消える。
「赤井っ…」
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