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すやすや
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俺はいつの間にか料理に熱中してた。
勝手に、陽樹が好きな鶏肉の入ってるシチューにしてたりして。まぁ、恥ずかしいから、陽樹には教えないけど。
仕上げを終えて、なんか静かだなーって思ってリビングの方に行ったら、陽樹は気付かない内にすやすやと眠ってた。
「.....ふふ、ばーか」
いつもは俺に意地悪ばっかしてくる陽樹が静かに寝てるのが少し面白くて笑ってしまった。.....こうやって寝てる陽樹は、まつげが長くて、肌も白くて、髪も綺麗な黒髪で.....ほんっと、イケメンなのがわかってむかつく。
俺は女みたいな顔をしてるから、陽樹に小さい時から憧れてた。
俺はつい、陽樹の綺麗な髪の毛に手を伸ばしていた。さらさらと、指が気持ち良く通る。
しばらく撫でていると、陽樹は嫌そうに、んんー、とか唸り始めたから、びっくりして触るのをやめた。
もう少し触ってたかったなー、なんて思ってたら、自然と自分の髪に手が伸びていた。
「......はぁぁー」
自分の髪を触ってたら、悲しくなってしまった。なんかふわふわしてるし、茶色だし....。
それに身長だってチビだし、陽樹みたいに きりっ とした顔付きじゃない.......。
.......前から思ってたけど、陽樹が俺にえっちな事するのって、俺が女みたいだからかな?
.....そしたら、やだな。
いや、俺なんかを、陽樹が本気で好きでそういう事してくる。なんて思えないけど....。
女の子の代わりなんて、やっぱり嫌だった。
だけどいざ断れないのは、俺が陽樹を好きで、陽樹に抱かれてる時間が何より幸せな時間だったから。そこに気持ちが無いとわかってたけど、嫌だ と、本気で言えた時なんてない。
ちょっと悲しくなった俺は、
「ばかはるき。」
って勝手に八つ当たりして、ほっぺたを撫でた後、ぺちぺち叩いて陽樹を起こした。
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