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いただきます!
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「いただきます!」
俺は、ずらーっと並んだおかず達を見て、ドヤ顔で言った。
「.......なんだよそのあほみたいな顔?」
そしたらやーっぱり陽樹は意地悪を言ってきた。.....くっそむかつくー!!
「.....陽樹の分無しでもいいんだぞ??」
きっ !って睨みながら言ったら、「おー、こわぁ」って超棒読みで言われたし.....。
ぶーってほっぺた膨らましてたら片手でぎゅっってほっぺた潰された。
「うそうそ。ほら、早く食わないと覚めるじゃん?」
って笑いながら言われたから、おずおずスプーンを握った。
「....うまそー、いただきまーす」
陽樹もそう言いながら箸を持ったので、俺は手を合わせてシチューを一口飲んだ。
「んんー、」
美味しい!って思った。多分、一番上手に出来たかなって感じ。だから、陽樹の反応も気になった。気付かれない様にちらって見てたら、ちょうどシチューを飲んでた。
どうかな?って思ってたら、
「.....くっ、ふ.....」
とか、いきなり陽樹が笑いだした。
「っな、なんだよ!ま、まずかったのかよ!」
びっくりしたし、まさか笑うとは思わなかったから不安になってしまう。
「んや、めっちゃうまい。さすが俺の日向」
焦る俺を落ち着かせる様にそう言う陽樹。
「っは、はぁ!?お前のもんになった覚えなんかねーっつーの!」
「へー、違うんだ?」
思わず立ち上がる俺を横目に、にやりと笑う。
.......こいつ、余裕ぶっこきやがってー!!!
「ちっげーし、なりたくなんかない!」
「ふーん、あっそ」
あ、れ??
予想外に素っ気ない返事に言葉を失った。
......なんだよ、いきなり静かになりやがって。
また怒ったのかよ...。
「.....ば、ばか」
何も言えなくなった俺はそれだけ言って、ご飯食べるのに集中することにした。
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