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後悔
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.........あの日。
おれが陽樹にキスをした日。
家に帰ってからも、二人への罪悪感は少しも消えてはくれなかった。
二人の事、考える度に泣きそうになって、なんとか耐えて。おれは、ほんとに嫌なやつだなぁって思ってしまう。
謝りたいと考えたけど、なんて言うのかがわからない。
“ずっと陽樹が好きで、陽樹が寝てる間にキスしちゃったんだ。ごめん“
.......なんて、こんな事を言うべきとは思えなくて、行動には何一つ移せなかった。
しかも、陽樹に言ったら嫌われてしまうんじゃないかっていう気持ちまでが、おれの中にあった。
......なんでこんなに嫌なやつになっちゃったんだろう。ずるくて、卑怯だ。
「....っぅ、ー、っ」
好きになんか、ならなきゃよかった。
好きになんか、なっちゃいけなかった。
わかってたのに、今更、こんなにもおれの胸を締め付ける。
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