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出会い...
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王族の人達が集まっている所にだんだん近づくにつれ、その中心にとても目立つ男の人が、 周りに集まっている人達と挨拶やら談笑やらをしている光景が眼に飛び込んで来た。
僕が一番驚いたのは その男の人の面差しだ。
上品なウェーブを描く輝く金髪の髪に、エメラルドの美しい瞳、同じ人間だろうかと 思ってしまう程の 美貌は 男らしく、 この人ならどんな相手だろうと手に入れてしまえるのだろうと思わせる...。
母上と僕が その輪に近づいていくと、その男の人と 一瞬 眼が合った気がしたが、すぐに外れたので気のせいだったのだろう...。 それでも僕はすごくドキドキしてしまった...。
僕の胸が早鐘を打っていると、母上は いままで談笑を楽しんでいた人達を押し退けて その人にいきなり声をかけ始めた。
「これはこれはフィリップ王子様、この度はパーティーにご招待頂きありがとうございます。」
なんと美貌の男前はフィリップ王子だったようだ。
周りの人達が 嫌そうに顔を歪めているのに 気づいていないのか 母上は フィリップ王子に話し掛けている。
王子は若干 不快感に眉を寄せたが、 口元には愛想笑いのほんの囁かな笑みをのせて 母上に挨拶を返した...。
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