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舞踏会の雰囲気...
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...そう思いながら 暗くなる思考を 断ち切るように緩く 頭をふると 幾分か気分もましになった ような気がしてくるのだから不思議だ...。
「そういえば、聞きまして...?」
「何ですかな?」
「近々、 第一王子フィリップ様の側室を何人かの貴族の子の中から選ぶそうよ」
「えっ...しかし、フィリップ様はご婚約者がおいでだろう? なぜ今の時期に側室などの話しが出るんだ?」
「さぁ?...でも本当の話しみたいよ」
(へぇー... まぁ婚約者様がいるなら 多分、周りが押し付けた だけだろうな。たぶん側室になってもフィリップ様には会うことも無いんじゃないだろうか?まぁ僕には 関係ないけど...)
...そんな感じで 周りの人達の 噂話を聞いたり しながら 母上が帰ってくるまで 僕は 初めての舞踏会の雰囲気を味わっていた...
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