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痛ましげな顔...
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「...確かに、...見るからに頭で考えるよりは 激情型ってタイプの女性に見えますね...」
「ふふふっ そうでしょ?... あの人は自分の思い通りにならないと気がすまない質だから 本当に周りには迷惑ばかりかけてるよ...」
「...ライラ様は なぜ 何も母上に言わないのですか?」
「...うーん...僕ね、 ...まだほんの幼い頃、3歳くらいだったかなー...母上が周りの迷惑も考えずに 自分より下の身分の人達を酷く叱責してた事があって、子供ながらに母上が かなり理不尽な事でその人達を攻め立てていたから もー辞めてって 言ったんだ...。 そしたら 余計にヒステリーを起こしちゃってね...、近くにあった刃物で ぶっ剃り刺されちゃって...もー周りも大惨事...、それからは 母上がヒステリーを起こしそうになったら 適当に聞いて受け流してた...。その日から 独り立ちして カミュウ家を出ていくことだけが僕の目標になったよ...」
僕は 昔話をあんまり深刻にならない様に軽口で
話していたのだが、...ラジは その顔をいたましげに
歪めて 僕の話を聞いていてくれた...。
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