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嫉妬...
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踊りを終えて、元の場所に戻って来た 僕と
王子様を 皆んなが笑顔でむかえる。
美しい踊りであった とか、 ふたりが共に
踊る姿は神秘的であったとか、沢山の人が
僕達の踊りを褒めてくれていた...。
しかし僕は その声を 顔に貼り付けた愛想
笑いで適当に 相槌をかえしながら聞き流し...指で
先ほどの王子様の唇が触れていた耳朶を そっと...
問い返したかった質問を思い出しながら撫でていた...。
ふと、視線を感じて そちらに目線を送ってみると...、 フィリップ様のご婚約者であらせるアンナ様が 酷く憎々しげに 僕を見ていた...。
だが...、僕が何かを思う前に その表情も 一瞬で 笑顔に変わる...。 ほんの一瞬の その表情を見たのは 多分...僕だけだっただろう
アンナ様は その顔に満面の笑顔を浮べながら
フィリップ様の元へ向かって行く... 僕はその後ろ姿を ただ、見つめていた...。
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