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差し入れは、クッキーです2
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「すげぇ、美味い。……これめっちゃ好き……」
「あたりまえー。だって僕が作ったんだもん」
自信満々な表情はいつも通りの翔さん。
でも、こんな味のクッキー作れたらそりゃ自信は嫌でもでるよな。
「一口齧っただけで、口の中でふわぁーってなんか優しい味が広がって、心がなんか暖かくなります。このクッキー」
「ふふふ。でしょ、でしょー♪俊希くん褒め方うますぎ」
そんなこと言いながらも、翔さんは嬉しそうにほんの少しだけ頬を緩めた。
「えと、いえっ!褒めてるとかじゃなくて本当これ美味しいです」
「ありがと」
翔さんは俺にクッキーを褒められて、まんざらでもなさそうな顔をしている。
いつもの感じとは違い、お菓子の話をしている翔さんはとても楽しそうだ。
この人は本当に、お菓子つくりが好きなんだなぁ。
俺も負けてられないや。
「さ、あと少しだから頑張ろ」
「はいっ!」
翔さんのクッキーでエネルギーを補充して、俺は順調に午後の仕事をやり終えた。
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