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疲れた日にはホットココアを。4
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「そんなに焦らなくても」
座ったまま後ろに下がる俺を見て、クスクス笑う翔さん。
「俊希くんで遊ぶの本当楽しいや。今日はたくさん笑わせてくれてありがと」
「えと、いえ……」
遊ばれるのは嫌だけど、『ありがとう』なんて言われたら何も言えなくなってしまう。
「翔さんが楽しいなら、別にいいです」
俺がそう言うと、翔さんはスッと俺から目を逸らした。
そして、片手に持っていたマグカップを前に出した。
「ん。これ。ココア入れてきたからどうぞ」
「わぁ!ありがとうございます」
温かいココアを翔さんの手から受け取る。
両手で囲むようにしてマグカップをもつ。
「あったかい……」
「飲んでみてよ」
そう言われて俺はマグカップに口をつけた。
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