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朝から君はチョコレート1
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ピーピーっ、ピーピーっ……。
朝5時にセットした携帯のアラームが鳴り響く。
「うぅん」
まだ寝てたいけど、初日は早く起きて翔さんの手伝いを始めないと。
アラームも消さないと、うるさいって怒られそうだ。
俺は眠たい身体を起こそうとしたところで、ふと異変に気がついた。
…………。
身体が動かない。
「えっ!?何これ??ちょっと、まってよ」
ベッドに寝たまま起きあがることもできない。
ベッドに身体が張り付いている。
だから自分の身体を見ることができない。
よって正確には自分の状態を把握することはできないが、俺はきっと……縛られている。
ミシッ、ミシッ。
起きあがろうと動くたびに、音がするし紐が食い込んで痛い。
「どういうことだよ……」
今だけの情報で状況を考えてみる。
俺の腕は両腕まとめて頭の上で縛られており、足は軽く開かれたままそれぞれ何処かに紐が縛り付けられている。
開いた足は閉じないし、腕も全く動かない。
うん、多分。
ピーピーっ、ピーピー。
鳴り止まないアラーム。
ベッドから起き上がれない俺。
そして、コツコツと俺の部屋に近づいてくる楽しそうな足音。
誰の仕業かなんて、もちろん翔さん。
早く来てほどいてよ、ね。
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