アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
遅くなって、すいません2
-
するといきなり翔さんはとんでもないことを言った。
「まぁ、朝から一人でヤっちゃうくらいにはお仕置き効いたかな。朝からオナニーとか、やばいね♪」
「えっ!?あの……」
なんでこの人そんな事知ってんだよ。
俺は翔さんが部屋から出て降りて行ってから一人でやってたのに。
「僕超能力あんの♪」
「ウソですよね……?」
冗談だと分かっていても疑問系で聞いてしまう。
だって翔さんだったらあり得そうだから……。
「嘘にきまってんじゃん。本当に俊希くんって面白いよね?」
ひとつひとつ丁寧にケーキを出しながら、ケラケラ笑う翔さん。
じゃあなんで……。
「手だよ、手。ちゃんと綺麗に洗ってきてね?そんな手じゃ、何も触らせないよ」
先ほどとは違い、諭すような低い声。
「手……?」
すぐさま自分の手を見る。
……やっちまった。
ちゃんとティッシュで全部拭き取ったと思ったのに、まだ白いのがついていた。
「ほんと、俊希くん汚い」
「すっ、すいません!!!」
恥ずかしさで顔が真っ赤になる。
「やる気あんの?」
全部のケーキをオーブンから出し終えた翔さんは、俺の方へと歩いてきた。
今回の件については俺が100%悪い。
「自分で作った物商品にして行く仕事ってことわかってるよね?まだ作るとかじゃないから、清潔にしなくてもいいっていうような甘い考えやめろよ」
真剣に怒っている目だ。
ベッドの上で怒っていたのとは全く違う。
「本当に今度こんなことしたら、やめてもらうから」
「はい。ごめんなさいっっっ」
俺は精一杯頭を下げた。
なんてことしてしまったんだろう。
「分かったらさっさと手洗ってこいよ」
乱暴な口調で言いたてる。
「はいっっ」
慌てて水道へ走って行こうとしたら、翔さんに手首を掴まれた。
そして俺の耳元で囁く。
「これのお仕置きは、今夜な」
低い、甘い声で。
「はい……」
返事するしかないじゃないか……。
俺が悪いんだから。
「何されても文句言わないでね。俊希くん♪」
そう……。
俺が悪いのだから。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
19 / 56