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朝ごはんは食べますか?2
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話題を変えるべく、話を探す俺。
「お、美味しそうなケーキですね」
「でしょ?めっちゃ美味しいよ」
「香りだけでも、美味しいってことがわかります!!」
ぐーっと鳴る俺の腹。
そういえばお腹空いたなぁ。
こんだけ美味しそうな匂いに囲まれてたら、お腹空くのも当たり前か。
「香りだけでわかるなら、食べなくてもいいよね?食べてみる?」
「えっ!?くれるんですか?」
売り物なのに貰ってもいいんだろうか?
でも、くれるなんて翔さん優しい。
けれど、やっぱり翔さんは期待を裏切らない。
「うーん。あげようと思ってたけど、香りだけでいいんでしょ?」
「それは、その、なんていうか違くて……」
めっちゃ食べたいんですけど、そのケーキ!
動揺する俺を見て楽しむ翔さん。
「香りだけでいいんでしょ?」
ニヤニヤと意地悪く笑う。
翔さんはケーキを一つ持ってきて、俺の顔の前に見せる。
翔さんが持ってきたのは、チョコレートマフィン。
「ほらいい香りでしょ?どう?美味しいかな?」
甘いマフィンの香りで、俺の腹はもっと鳴る。
グー、グーって。
くそっ。
お腹空いたっっっ!!!
マフィンから俺が顔を背けると、翔さんはパクッと一口かじった。
「あぁ、美味しいな♪」
………。
グー。
朝から激しい運動をした俺の腹は鳴り止まないのであった。
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