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朝ごはん食べたいんでしょ?2
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「なんでよー?つまんないなぁ」
「ごめんなさい」
ここは俺だって許せない。
だってこんなに腹減ってる時にくすぐられたらどんだけ辛いか分かるか?
お腹空いてるのに、そこをわしわしとくすぐられるんだぞ……。
それも翔さんのことだからどんなえげつないくすぐり方をしてくるか想像もつかない。
俺が言うことを聞かなかったので、不機嫌そうな顔になっている。
少し頬を膨らませて、俺のことをじーっと見てくる。
「やっぱり美味しいなぁ、僕の作ったケーキ」
「…………」
「なに?その目は?」
「食べたいの?」
だからさっきから食べたいに決まってるじゃん!
「…………食べたいです」
「あげよっか?」
「えっ!?」
そう言いながら、翔さんは奥から一つケーキを持ってきた。
「ほら、おいで。俊希くん」
手招きしてくる翔さん。
「はい、どーぞー」
「本当にですか?」
まだ嘘だと思って疑ってしまう俺。
「そりゃ、朝ごはんくらい僕も君にちゃんと用意してるよ」
朝ごはん、ちゃんと用意してくれてたんだ。
なんだか嬉しくなった。
「ありがとうございますっ!!」
そう言って俺は翔さんの真横に行った。
そして、ケーキを受け取ろうとしたんだけど……。
やっぱり俺はバカだった。
「つーかまーえた♪」
翔さんの手が俺の横腹を捕まえた。
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