アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
第九十九話(番外編)
-
〜韵〜
チャイムが鳴りドアを開けると雛が居た
雛)「ひ…韵…!!!ひ…罅が…!!!」
急いで車を出し雛に道案内してもらう
雛)「こ…ここ!!!」
車から出ると頭が潰れている男がいた
韵)「…」
俺は手を合わせてあの世に行けるようにお願いする
雛)「罅…!!!」
韵)「おい馬鹿!」
掴もうとしても無駄で雛は目の前を走っていく
罅)「…チッ!!!」
罅はそれに気づいたのか雛を抱え上げて逃げる
男)「おー?彼女か?可愛いねぇ〜」
韵)「待てよ…」
男)「んだよ…」
韵)「俺が相手だ」
目の前の男を睨むと何処かで見た事あるような気がする…
韵)「…し…師匠…?」
それは俺がまだ駆け出しの時に教えてくれたあの師匠だった
男)「お…お前は…」
師匠も罰が悪そうに顔をしかめる
韵)「何やってるんですか!」
男)「…お前のせいだ…」
韵)「えっ?」
男)「…お前のせいで…病院から…」
韵)「俺…?」
男)「正直…最初の頃は舐めてた…だから教えたんだよ…お前に…なのに…そんなお前に…」
韵)「それは謝ります…ですが!俺の家族に手を出さないで下さい!!!」
男)「ほぉ…結婚したのか…俺にも女房と子供がいた…でも出て行った…」
韵)「悪いのは俺ですよね!?こいつらは…お願いします!!!」
男)「…じゃあ目の前で見てるんだな…(・∀・)ニヤニヤ」
韵)「辞めろっ!!!」
俺が走っても師匠はそれを越していく間に合わない…!!!
罅)「せいやっ!!!」
師匠は一回転して寝転んだ
罅)「兄貴は実績で上り上がったんだよお前は愚痴しか言ってねぇじゃねぇか人は誰でも失敗間違いをするでもそれを後悔してそれをバネにして生きていくんだ」
男)「俺にはもう何もない!!!俺は一人だ」
罅)「俺だって一人だった両親は愛してくれない…一人でいる事多かった…でもそんな両親を俺は失ったんだ…そこから一人になるとなると食料や生活費だっている…そーなると暴力振られたって理由は何であろうと愛してくれてたんだなって思えたんだ」
男)「…食料も無かったんだ…暴力ばっかだったさ」
罅)「確かに辛かったのは分かる俺だって他人ではあるけど経験がない訳じゃないし…」
男)「分かるもんか!俺は一生一人だ!」
罅)「じゃあ…それをバネにして生きていけばいい同じ血が流れていたとしてもその人によって治せるあの両親の子供なんだ…同じ血が流れているんだ…だからなんだ?」
男)「…」
罅)「子供にちゃんと愛情が注げるか分からない…愛情が分からない…愛って何…?ってゆう気持ちも分かるそれなら考え方を変えるんだもし、自分の物例えば子供や大切にしてるもの…それが危険と分かれば助けに行く・助けるほんの少しでも可愛い、愛おしいと思ったらそれは愛だ」
男)「…」
男の人は泣いていた
罅)「それでも親から愛情を貰ってないと言う奴は何している…?暴力受けたって家にいるじゃないか両親だって辛い事があったはずだたまには話してみるのもいいもんだよ」
男は泣きながら自首してくると言ってトボトボ歩いて行った
韵)「…さぁ…家に帰ろうか…」
俺らは兄貴の車に乗って家に帰った
罅)「…泣き過ぎ(笑)」
雛)「だ…だって…良い話なんだもん…」
韵)「正直…師匠とあんな形で会いたくなかったけど…罅の良い話が聞けたのは良かったかな」
それから家に付いた
韵)「罅、先に行って手伝っておいでよ」
罅)「分かった」
階段を上がってドアを開けると
皆)「誕生日おめでとう〜!!!!」
いつの間にか韵と雛姉も居て今日が俺の誕生日だって分かった
罅)「ありがと」
涙をためて今年一番の笑顔で笑った
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
101 / 132