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第一十七話
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韵)「罅〜朝だよ〜」
罅)「んー…起こして…」
韵)「はいはい」
罅)「ん、ありがと」
いつも通りキスをして抱きつく
韵)「罅、球磨亜と一緒にリビングにおいで飯にしよう」
罅)「ん…」
兄貴から離れ球磨亜を抱えてリビングに向かう
韵)「ほら、顔洗っといで球磨亜は俺が持ってるから」
罅)「んー…」
大丈夫と思ってても大丈夫じゃない時があるし…いいや
罅)「ん…」
韵)「はい、いってら」
頭を撫でられて洗面所に行く
罅)「ん…よく寝た…」
普通はベットの上で言うセリフだけどね
罅)「ん、さっぱり」
俺はドアを開けてリビングに向かった
罅)「あーにーき、今日は何?」
兄貴に後ろから抱きつくとこっちを向いて微笑む
韵)「スクランブルエッグとソーセージ一応サンドイッチも作ってあるよ」
俺の方を向いて抱きしめてくれる
罅)「サンドイッチは昼でいいや…」
韵)「そ?なら冷蔵庫に入れようかな」
俺は兄貴の服の裾を掴んで一緒に向かう
韵)「さ、コップとお箸持って行ってー」
罅)「へいへい」
コップとお箸を両手に持ちテーブルに歩き出す
罅)「え!?なにこれ!」
韵)「え?どーした?」
球磨亜さんを抱きしめると南京錠がついた首輪をしていた
韵)「あぁ、俺が作った」
罅)「凄え…じゃなくて!何でこんな事するんだよ!」
薄っすら涙を溜めて兄貴を睨みつける
韵)「ご、ごめん…少しゲームをしようかなって思ってただけで…」
俺に近づき涙を舐めとってれる
罅)「ゲーム?」
俺も抱きつきながら質問をする
韵)「そそ、最近構ってやれなかったしゲームで距離を近めようかなー?って」
罅)「普通に…イチャイチャしたい…」
なんか恥ずかしい事言った気がするけど…無視だ…無視
韵)「ん〜可愛いけどゲームしない?」
罅)「するに決まってんだろ」
韵)「あ、するんだね…(笑)」
苦笑いの兄貴
当たり前だろ?なんか…悪いし…
罅)「んで?そのゲームって?」
韵)「宝探しゲームって知ってる?」
罅)「…なんだそれ…」
韵)「あらゆる場所にメモがあるからそれを頼りに探してくゲームだよ」
罅)「ふぅん…楽しそうじゃん」
韵)「飯食った後がスタートだよ」
罅)「飯食ったあと?」
取り敢えず頂きますして食べてみる事にした
罅)「ん、美味しい」
韵)「そう?味付け変えたんだ〜前と今どっちがいい?」
罅)「ん〜…悩む…」
韵)「今度食べ比べする?」
罅)「したい」
韵)「分かった明後日ら辺で作っておくよ」
罅)「楽しみ」
今も好きだけど昔も好きだったな〜
んー…こいつは料理上手だからな〜…
韵)「さて、ご馳走様でした罅も早く食べてしまえよ〜」
罅)「あと一口」
最期の一口を食べた後皿に紙が置いてあるのを気づいた
罅)「んだこれ…」
めくってみると
罅)「たちつてとだぢっづでどなにぬねの?なんだこれ…」
ミスかなんか?
韵)「ヒントはね〜ここでいつも俺がやっている事」
罅)「ここ?」
シンクに立ってるって事は…
皿を洗えって事?
罅)「兄貴、洗剤ってこんぐらい?」
韵)「うん、そのぐらい」
頭を撫でながら教える兄貴
罅)「ん?あ、文字が浮かんできた」
戸棚って文字が浮かんできたけど戸棚がどーした…
罅)「戸棚…?」
鍵が掛かってる…
えーと?メモが貼り付けてある…
罅)「88…?」
韵)「ヒント、カレンダー」
罅)「カレンダー?日付って事…」
8月8日…
罅)「…って郁弥さんの誕生日しか分かんない…」
記入する所がある…
なるほど…
ローマ字がひらがなになるのか…
罅)「一応…記入してみるか…」
あ、正解だった…
ドアを開けてみるとこの間撮った皆集合の写真
罅)「あ…これこの間の…」
中にはこれと箱しか無いし…
箱には番号記入しか書いてない
罅)「番号…?」
韵)「ヒント、写真が答えを出している」
罅)「写真?」
裏も何も書いてないし…皆が写ってるだけ…
罅)「そのまんまを見るって事?」
そのまんまだとすると…
罅)「14?」
あ、正解だった…
開けて中身を見ると小さな鍵とまたもやメモ…
罅)「てかこれ…何処の鍵…」
えーと?メモには
ここは安らぎの場
スースースー
今日も落ち着く時間が来たみたい
韵)「ヒント、スースースーが答えの近道」
スースースー…?
何かを吸う的な?
罅)「でも…鍵穴的なものは見つからない…」
場所が違うとか?
罅)「スースースー?」
あ、寝息とか!?
俺は走って寝室の棚を見た
罅)「あぁ…やっぱり…」
差し込んで開けてみると今度は小さな鍵とメモしか入っていなかった
罅)「かきくけこまみむめも…?」
韵)「ヒント、罅が一番大切なもの」
罅)「兄貴」
即答で答えられるわ
でも鍵なんてしてないし…
韵)「じゃあ二番目かな?」
罅)「球磨亜さん!?」
確かに鍵はぴったりで開けてみると背中が開いて中に何か入ってた
罅)「指輪と…ネックレス…?」
韵)「こんな俺と一緒に生きて下さい」
罅)「しょうが無いからいいよ!」
俺は抱きついて照れ隠しとして殴った
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