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ー放課後ー
「やっと放課後だ~いっ!!アイス食べるぞ~いっ!!」
佑樹はぶんぶん鞄を振り回す。
「お前、ほぼ全部の授業寝てたよな…。馬鹿なのに…次のテストとかどうすんだよ…。」
佑樹はほぼ全部の授業を寝て過ごしていた。途中先生から教科書で叩かれていたにもかかわらず、まったく目覚めず先生も諦めていた。
「そんなの我らが天才篤人様がいるから大丈夫っ!なっ?!篤人!」
教えてもらう気まんまんの佑樹は期待の眼差しで篤人をみる。
「俺、教えないからな。」
「えっ?!」
篤人の言葉に佑樹の顔がいっきに青ざめた。
「なっなんでだよ!?いつもは何だかんだ言って教えてくれるじゃんか!!」
「そうやって俺がいるから大丈夫ってのが気に入らねぇー、今回は自分で何とかしろ。」
「そんなぁ~、、、。」
佑樹は力が抜けたようにだらんと頭と腕を下げてうなっていてその姿を見ながら篤人はため息をもらす。
なんだかアイスどころじゃないような雰囲気になっているのをみかねた秋人は、佑樹の背中をさすりながら二人に提案をする。
「佑樹、確かにお前は篤人に頼りすぎだよ、篤人が怒ってもしかたないよ。」
「うぅ~、、、。」
「うぅ~、じゃない。これからはちゃんと授業受けな。そうすれば篤人だって教えてくれないなんて事ないんだから。篤人、今回は助けてやったら?!次同じことしたら見捨てていいよ。それは佑樹が悪いんだから。」
秋人は篤人にそれでよいかと聞くと、篤人はしぶしぶといった感じで「あぁ。」と言った。
それをきいた佑樹は、ばっと顔をあげて満面の笑みで叫ぶ。
「やっっっっっっっったぁぁぁぁ~!」
跳び跳ねる佑樹落ち着かせ秋人は言う。
「佑樹、篤人に言うことあるんじゃない?」
「そうだった!篤人ごめんなさい…。そしてありがとなー!!俺頑張るっ!」
「次はないからな。」
「うん!」
二人が元の楽しい雰囲気にもどり秋人は安心した。
「じゃあ、アイス屋に行きますか!!」
三人は教室からでてアイス屋にむかった。
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