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サイカと紅が戻ってくると、秋人はかるくフレンチトーストをあたためなおして皿に盛っていった。
サイドには、切ったバナナやイチゴ、ブルーベリーなどの果物と、バニラアイス生クリームをそえて既に座って待つ二人の前に皿を置いた。味をかえて楽しめるように、チョコソースとハチミツもテーブルにおいた。
「さっ!できましたよ!!これがフレンチトーストです!!」
「これがフレンチトースト!?いい匂いだね秋人!!」
「……。」
キラキラした瞳でフレンチトーストを見つめるサイカをよそに、紅はフレンチトーストを見たままかたまっている。
「……紅?!もしかして朝から甘い物食べるのダメだった!?ごめんね…二人ともプリン気にいってたし甘いの好きだろうって思って…。」
「いやっ!!違うんだっ秋人!!」
ちょんと聞くべきだったと、しゅんっと落ちこむ秋人に紅は慌てて顔を左右にぶんぶんふって否定する。
「こんなにキラキラした綺麗な食べ物はじめてみたものだから…ビックリしてしまって…。甘いもの?!は好きだぞ!!昨日のプリンもうまかった!!」
「そうだったんだ!よかったぁ~!!プリン好きならこれもきっと好きだよ!冷めないうちに食べてみて!!プリンもまた作ってあげるね!!」
「本当か!ありがとう秋人!」
嬉しそうに笑う紅につられ秋人も笑い穏やかな空気が流れる。
すると突然、秋人は服の裾をひっぱられるのを感じた。
視線をそこにうつすと、サイカの手が秋人ね服をちょんちょんと引っ張っていた。
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