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「サイカさん、どうかしましたか?!」
何かをうったえるように秋人を見つめてくるサイカに、秋人は昨日のこともあって内心ドキドキしながらたずねた。
「ねぇ、秋人。何で紅君には普通に話すのに、僕には敬語なの?!」
「えっ!?」
秋人は予想外の質問に一瞬かたまる。
「紅君のことは「紅」って呼ぶのに、僕は「サイカさん」だし……。僕も秋人に「サイカ」って呼ばれたい…。」
座っているため何時もなら上から見下ろすサイカが、今は下から上目づかいで秋人を見つめどこか不満げに唇を尖らせている。
秋人はその顔の破壊力に眩暈がした。
元から綺麗な顔をしているのにプラスして好きな人からそんな顔をされたらたまらなく胸がドキドキする。
(可愛いっ……!!)
思わず口元を押さえる秋人にサイカは不思議そうな顔をしていた。
「そっそれは!サイカさんが年上のかただからで……。」
「紅君だって秋人より年上だと思うよ。」
「えっ?!そうなのんですか?!確かにガタイがいいし背も高いけど、なんかちょっと可愛いしかってに弟みたいに思ってた…。」
サイカのとなりで大人しく二人の会話を聞いていた紅は秋人の言葉に、かぁぁ!っと顔を赤くして「かっ可愛いくないっ!!」と怒る。
そんな紅に秋人は笑いながら「ごめんね!?」と謝ると紅は「別にいい…。」とまだほんのり赤い顔をふせて大人しくなった。
どうやら紅は可愛いと言われると恥ずかしいらしい。
「で、紅君は実際何歳なの?!」
サイカの言葉に紅は顔をあげる。
「……125歳だ。」
「125歳っ!!?」
紅の言葉に秋人は目を見開き叫んだ。
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