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「ただいま!」
勢いよく玄関を開ければ、奥から二人ぶんの足音がしてくる。
秋人は、鞄を置きくつを脱いでいると、サイカと紅がやってきた。
「お帰りなさい、秋人。」
「お帰り。」
優しく微笑みながらそう言う二人に、笑顔でもう一度「ただいま!」と言うと秋人は二人の手をつかみ奥へとつれていく。
結構な勢いでずんずんと奥に行く秋人に二人は驚き困惑する。
「ちょっとどうしたの秋人!?」
「秋人どうした?!」
秋人は、問いかけになにも答えずそのまま二人を居間へと連れていくと、そのまま並べて座らせた。
言われたまま並んで座らされた二人は、何事だろうと、お互いの顔を見合わせ、そしてまた、秋人に視線を戻し、恐る恐るもう一度たずねた。
「秋人、いったいどうしたんだい?」
サイカの問に、横で正座をする紅はウンウンと、頷いている。
「何かあったの?」
秋人は二人の前に自分も座るとその口を開いた。
「サイカさん、紅……。実はね…………。」
秋人は先程の先輩との会話を二人に話した。
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