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馴れ初め 5
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別に怖がってるわけじゃないんだけど。
心の内で呟きながらどこに座ろうか視線をさまよわせる。
ぽんぽんと女が自分の隣を叩き、無言でここに座れと示した。
無駄とは分かっても、つい助けを求めてヒュウを探してしまう。
ため息をついてそこへ腰かけるクァナは諦めの境地だった。
「緊張してるの?」
女が俯くクァナを下から覗き込むようにして聞く。
クァナは目を逸らして頷いた。
「かわいいなぁ」
女はクァナの頬にキスすると彼を抱きしめた。
「大丈夫よ」
何がどう大丈夫なんだと思う間も無くクァナは押し倒された。
キスが降ってくる。
はじめは軽く、次第に深いキスへ。
女の唇が舌がクァナの耳を首筋をなぞる。
いつもはそれをする側のクァナは初めてそんなことをされて困惑した。
くすぐったいなと思っているところへヒュウがバスルームから戻ってきた。
ヒュウは女の上にクァナがいるところを予想していたので、女に乗られてるクァナを見て動きを止めた。
しかし、それは単に予想外で驚いたという理由ではなかった。
クァナの耐えるような表情、うっすらと赤く染まる頬。
ヒュウは下腹部に熱がたまるのを感じた。
物音に目を開いたクァナが助けを求めてヒュウに視線を送った。
それを無視して壁に寄りかかり、ニヤニヤと眺めるヒュウ。
女はそれに気付いているのかいないのか、クァナの屹立するものをちろりと舐めた。
眺めるのをやめてベッドに近付き、ヒュウが女の背に舌を這わせた。
それから女の胸に手を回して突起をさすり、そっとつまむ。
すると女の背が震え、クァナを咥えたままの口から吐息がこぼれた。
ヒュウは女の背筋を舐め上げ、ゆっくりと腰へと舌を下げていく。
「なぁ、こっち初めて?」
ヒュウの愛撫をねだるように腰を高く上げて振る女の後孔にヒュウは触れた。
「初めてじゃないけど、あんまり―」
ヒュウがそこを舐めて、女が驚いたように声を上げた。
「じゃ、こっちも気持ち良くしてやるよ」
ローションを垂らして、塗り込めるように柔らかく押し、ほぐれてきたところで指を入れてみた。
「そいつ、一回イかせてやりなよ」
ローションを足しながら指をぐるりと回す。
「その方があんたも長く楽しめる」
女はクァナのモノを咥えて頭を振った。
それに合わせて小刻みにクァナが震え、肌がほんのりと朱に染まっていく。
ヒュウはクァナの顔に見惚れた。
そそるっつーか、クるなぁ。
今、自分が指を入れてるのは女の後孔。
だがクァナの顔を見てると、まるでクァナの後孔を綻ばせている気分になる。
やべぇ、勃つわ、これ。
ヒュウは自分の下腹部に目を下ろし、ふっと笑った。
クァナを抱いてみたい。
その欲望は今すぐ満たせるものじゃない。
クァナは異性としか婚いだことがない。
つまり抱く側だ。
同性と婚ぐ、しかも抱かれる側となれば抵抗もあるだろうし、越えなければならない壁はいくつもある。
時間はかかるだろう。
それでも、じっくり攻め落としたい。
どれだけかけても欲しい。
ヒュウはそう思いながら指をもう1本増やした。
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