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地獄の始まり:猫
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俺達の学校は進学校を名乗っている。から、学校行事は一学期に全部終わる。しかも、体育祭か文化祭かどっちかだし修学旅行は一年で行く。
去年は体育祭だった。つまり今年は文化祭。
俺達のクラスは喫茶店をやるんだけど...
今、俺はこの状況を飲み込めていない。
いや、飲み込みたくないっ!
この前、女子に体をベタベタ触られながら採寸した。
喫茶店の制服を手作りするとかで...
どうして...
なんで俺の前に並べられているのもはすべて女物なんだ!?
メイドにナースにミニスカポリス、おい誰だこのブルマと体操服持ってきたヤツっ!
しかも、それぞれに合わせてウィッグまである。
メイドはそのままでいいらしいが
ナースには黒髪ロング
ミニスカポリスには茶髪のワンレンボブ
体操服の上にはセミロングの黒髪ウィッグに猫の飾りがついた髪ゴムが二つ...
ツインテにしろってか!?
こっちを見てる女子の目が怖い。一部の男子の目も怖い。特に...
「土屋ぁ、俺これ着るのやだー。」
『...』
服を剥いでくる女子の群れからなんとか逃げ出し、助けを求めに行った土屋の目が一番怖い。なんか思いつめてる感がすごい。
なんか葛藤してる...?
土屋を盾にして今の自分の状況を確認する。
ワイシャツの前は全部開けられてる。
中のTシャツを抜かれて
なんだか身の危険を感じたから放られてシワになったワイシャツを被ってきたから袖も通ってない。
あーぁ、ボタン1個なくなっちゃってるし...
あ、ここ引っかき傷ついてる。こういうの地味に痛いんだよなー
そんなことを思いながら土屋の背中にぴったりくっついて隠れていた。
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