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やばいやばいやばい!!:犬
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*
あぁぁあああッ、オレの馬鹿ぁあ
『十五分で戻る。』
って言ったネコちゃんがかっこよすぎて、つい
「あ、うん。」
って頷いちゃってんじゃねえよ!
確かに?スって細くなった目とか、
いつも異常に色のない低い声とか、
めっちゃかっこよかったよ!?
メイド服着てるのに超イケメン!新たなギャップ、萌えーっ!古いか…
いや、そうじゃなく。
女子だけに接客を任せるわけにもいかないから俺は残ったけど、やっぱり気になる。心配すぎる。
だって、当たり前だろうけど相手はネコちゃんより喧嘩慣れしてそうだし、体格だってあっちの方がいいし数も多い。
ネコちゃん達が出ていってもうすぐ十分。ダメだ。もう限界!
「大井田!ごめん俺ネコちゃん迎えに行ってくる!」
掃除用具庫から自在ホウキを取り出して教室を飛び出した。
校舎裏っていうと人気が少ないと思われがちだが、うちの校舎はぐるっとコの字型で、中庭でも屋台がワイワイしてる。
だから、行くとしたら自転車置き場の方。ということは教室から玄関回ってダッシュしても後者の半分は回らなきゃいけない。
正直に言おう
遠い!
私立校の校舎無駄にでかい!しかもこの靴走りづらい!人多い!長モノ持ってるから注意して走らないとまずい。クソぅあいつなんで校舎裏なんかに呼び出されてんだまったくっ!
下足に履き替えるなんて時間がかかりそうなものはすっ飛ばして昇降口を走り抜ける。そのまま右方向へ回って全力で一直線を走り抜け…ようとしたところで人とぶつかりそうになった。
「おぅわっ?!すみませんっ…てネコちゃん。」
「あ、土屋。十五分すぎてたか?」
「いや、多分今ジャスト十五分くらいだと思うk、その口どうしたの!?やっぱ殴られた!?」
しれっと時間を気にするネコちゃんの口元には痛々しい紫色のアザができていた。一瞬わからないけど白いエプロンも砂で汚れている。やっぱりあいつらに?
許さない。黒井に傷残しやがって、頭かち割ってやる。
「土屋。どこいくんだ戻るぞ。」
「あいつら1発シバいてくる。」
「もういないし、面倒だからいいよ。」
もういない?どういうことだ?ネコちゃんが追っ払ったのか?一発殴って気が済むような相手じゃないと思うんだがそんなにあっさりだったんだろうか...。
「それより、口、手当してくんない?」
「え、ぁ、うん...。」
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