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月と蝉と5
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病気について面接許可をもらって、真琴の病室に向かった。
病室のネームプレートには[神崎真琴]とかかれている。
コンコンと扉をノックすると、中から「どうぞ」と帰ってきた。
真琴だ…真琴の声だ、やっと返事してくれた。
扉を開けると、病室の壁くらいに白く、透き通った肌がくっきりと浮かび上がっていた。
俺には目もくれずに本に目線を落として読んでいた。
ひと目見て綺麗だと思った。
おばさんだと思っているだろう真琴は、声を発しないのを不審に思ったのかようやく顔を上げてくれた。
「や…まと?」
「真琴会いたかった」
「なんでここにいるの?」
「母さんからきいたんだ。」
「おばさん…」
そんなこと今はどうでもよくて、
「ねぇ!なんで手術受けないの?!」
それを聞くとばつがわるそうに目を逸らした。
「っ。なんで、真琴…」
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