アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
苦い過去~24
-
「………んんッ…んッ…ちょっ…待てッ」
雨が顔に降りかかりキスの合間、雨粒が口の中に流れてくる。
そんなことなんかお構い無しかのように星川は俺の舌を絡め取り、キスは激しさを増していった。
「んんッ……やめッ…ろッ」
でもここは学校。しかも洵也が目の前にいる。
これ以上続けてはいけないと脳が拒否反応を示す。
だけど、言葉とは裏腹に身体は微かに熱を持ち始めていた。
くっそ……
思い通りにならない心と身体にイラつき始めた頃、ようやく星川の唇が離れていった。
そして低くどす黒い声で星川が洵也に言い放つ。
「先輩……先生は僕のです。だから、これ以上この人にちょっかいだすのは止めてもらえますか。」
「お、おい…星川!」
「おまえ………」
「先生、帰りましょう……」
洵也が口を開いたと同時に星川は話を遮るように俺の手を取り、地面に横たわる傘を拾い上げるとそのまま無言で歩きだしたのだった。
────────
──────
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
59 / 195