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シャワーを浴び、あきなと別れたあとは、田代と会う予定だった。
スマホを見ると、深夜3時。次の日が休みじゃなければ普段寝ている時間だ。ポケットを探ると、みどりの大好きな飴がでてきた。
味はイチゴ味。口に甘ったるい飴をころがしながら、空を眺めてぼーっとした。星は雲に隠れていた。
遅くなって、音をたてて帰ったら、きっと、家で待つみどりにまたドヤされるなと、想像して笑えた。
飴を舌でころころ転がしながら、笑っていると、見慣れた高級車が目の前に止まった。ドアが開き、そこからは精悍な高身長の高いスーツに身を包んだ男が現れた。
田代真だった。田代は既婚者だ。妻と子供がいるらしい。今年で確か35歳といっていた。既婚者の田代と関係をもつことは、浮気である。だからきいろは、会うことは間違いだと知っていた。
田代は車から降りるやいなや、足早に近づいてきた。
「...きいろッ、よかった間に合って。出張から戻ったところなんだ。」
焦っているかのように、田代はきいろを抱きしめた。あきなとは違うスパイシーな匂いがした。
「田代さん、俺は待ってないよ。キャンディーを舐めて星を眺めていたから」
田代は、そんなきいろの口を口づけで塞ぐと助手席のドアをあけた。
「きいろ、早く君がほしい」
きいろは、車に乗り込みながら、田代の左手に光るリングを見つめた。
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