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木曜日となり、講義おわりにそのまま居酒屋へ俊介と向かった。
きいろに、飲み会で遅くなるというと、珍しいと笑われて、送り出された。
今日は、8人くるそうだ。居酒屋の重たい扉を開けると、先に既に何人か集まっていた。
西野が手招きする。白のワンピースを着た西野をみて、俊介は顔を緩めた。
「やっぱ、西野可愛いすぎだろ」
小声で俺に同意を求めてきた。
「みどりくん!俊介?!待ってたよ、早く!」
西野の隣には今まで見たことのない小柄な女の子が座っていた。黒髪のボブに、こじんまりとした顔。よく言えば、あっさりとした清楚な子。悪く言えば、地味な特徴のない顔だった。
大人しそうな子だった。目が合い、会釈をするとなぜか顔を真っ赤にしていた。
俺たちは先輩に挨拶をし、向かいに座る。
生ビールを頼み、乾杯をする。
西野は、俺の真向かいに座っていた。
「みどりくん!来てくれてよかった!この子、緑川菜々子って言うの!みどりくんと苗字だけおなじみどりじゃない?」
西野に紹介された緑川は、元気な西野とは対照的に大人しそうだった。
小さな声でよろしくと言われる。
俺もよろしくと返すと、彼女はりんごのように赤くなった。
「もう!もどかしい!ななこね、みどりくんとずっと話したいってうるさかったんだよー!」
「やめてッ、恥ずかしいからッ」
ななこは、慌てたようにぶんぶんと顔を振った。
そんな俺たちの様子をみて、俊介が割って入ってきた。
「なになに、ななこちゃん、みどりなんかやめて俺がいるだろ!西野もほら、俺おれおれ!」
「俊介うるさすぎ!あんた、また潰されるわよ」
西野と俊介がいい合うのをみて、緑川は、くすくすと小さく笑った。
ジョッキは、汗をかいていて、それを手持ち無沙汰に触りながら考える。緑川は、薄黄色のカーディガンを羽織っていた。
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