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講義を終え、きいろは、先生とさよならをする。
今日は、みどりがいない。
絵も完成することができたし、久々に誰かと交じり合いたかった。
木曜日に会えるのは一人しかいない。
青木悠斗。スマホで彼に連絡をする。
悠斗は、すぐに電話にでて家に来るように言った。
悠斗は同様に美大生だった。一つ上の先輩だ。彼は造形学を専攻していて滅多に会うことはなかった。
悠斗は、線が細く、身長が高かった。ノンフレームの眼鏡の奥の目は、一重で涼しげだ。
「きいろ、久々だね」
そう笑う悠斗は綺麗だった。
「悠斗、寂しかった?」
「まったく。きいろのほうでしょ。きいろは絵を描きあげると、ますます空っぽにみえるね」
そう言ってきいろの体を抱きしめ、服に冷たい手を滑り込ませた。
「きいろ、お風呂はいっておいで」
熱のあがった身体を焦らすように撫で、悠斗は風呂場へときいろを連れて行った。
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