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7月になり、俺は誕生日を迎えた。母と父からは、スパイク、妹はケーキをプレゼントされた。
母親は誕生会にきいろも招待していた。きいろは、お泊りセットを持ってきていた。母親に勧められたらしい。
初お泊りにどきどきする。
妹がきいろに懐いて離れなくて困った。寝かしつけて、2階にある俺の部屋できいろはプレゼントを渡してくれた。
「みどり、大したものじゃないけど。」
それは、ネックレスだった。
「大事なひとには、ネックレスあげるんだって。佐々木先輩が言ってた。」
きいろは恥ずかしそうに笑った。
俺は嬉しくて嬉しくて思わずきいろを抱きしめた。きいろの真っ白な首元から甘い優しい匂いがする。薄くて細い身体は力を込めたら折れちゃいそうだ。
きいろは俺の腕のなかでケラケラ笑う。
「そんなに嬉しかった?」
抱きしめてキスしたかった。からだが自然と熱くなった。
きいろはそんな俺の気をしらずに、耳元にかかる息がこそばいと笑っていた。
きいろもぎゅーっと俺に抱きついた。
「みどり、生まれてきてくれてありがとう。俺お前のこと好き。みどりだけは、裏切らないでいて。いつまでも俺の側にいて」
きいろのこの言葉がお互いを苦しめることになるなんて、そのときの俺たちは知らなかった。
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