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みどりは、その夜は眠ることができなかった。ひどく体が重く感じた。
きいろは約束通り学校にきた。
俺は怖くてきいろと目を合わせられなかった。
きいろの顔は少し腫れていた。
「みどり、おはよう」
「き、きいろ...その顔 」
「お腹減ったな、食べ足りないや。みどり奢ってよなにか」
きいろは、会話を遮った。目が光を失っていた。あのキラキラと輝く、美しい瞳は、死んでいるかのように、なにも映していない。
きいろが一気に遠い存在に思えた。
「みどり、俺のうちに今日来てよ」
俺は、その言葉が昨日の現実を突きつける恐ろしいものに聞こえた。
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