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「あら、もう帰るの?」
残念そうな声を母親があげた。
「うん。学校あるから。用事も終わったし」
俺は、荷物をまとめ、新幹線の時刻を調べた。
「…そう。優香がお兄ちゃん少し変わったって言ってたわよ。あの子最近反抗期でね~。みどりにびしっと言ってもらいたかったのに。あ、そうそう忘れてた!」
母親は、どたどたと台所に向かい冷蔵庫から紙袋を取り出した。
「これ!ちゃんと保冷パックにあるから。きいろちゃん好きでしょ。肉じゃが。あっためて食べるのよ。」
母さんは本当に優しい。俺は、紙袋を受け取り礼を言った。
「あんまりきいろちゃん、考え込んじゃ駄目よと伝えて。11月は、体調崩すでしょ。また二人で帰ってらっしゃい。肉じゃがつくって待ってるから」
「ほら、早くいかないと新幹線乗り遅れるわよ!父さんが送ってくれるから」
そう言い、追い出されるように家をでた。きいろに「夕飯前には帰る」と連絡をいれといた。
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