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きいろは脱走したステラを何日もかけて探した。
夜はさすがに補導される気がしたのでやめた。あまりの寂しさと不安に、最近関係を持った「マキ」という女性に連絡した。
マキは電話にでてこう言った。
「やっぱり、きいろくんともう会わない。お人形みたいで怖い」
きいろにはよくあることだった。慣れっこだったので結局、田代に電話する。
田代は、ひどく疲れた様子できいろを抱いてくれた。SMの趣味があるのだろうか、きいろに縄をかけて首をしめてきた。
縄が肌を締め付けるたび、快感に震える。
そんなきいろを「淫乱」だと、田代は暴力をふるった。
いつしかの夜を思い出す。 ナイフでずたずたに父親に切りつけられる。流れる血は、赤なんかじゃなかった。赤黒い。
田代の与える痛みに耐えながら、汚れた自分を抱きしめてくれたみどりのぬくもりを自然と求めていた。
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