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「わぁ、大きな家だね」
きいろは、嬉しそうに言った。
みどりたちの目の前にはレンガの洋風な大きな家があった。珍しい見るからに高そうな外車が置いてあった。
さすがのきいろも緊張しているらしい。
「みどりがインターホン押して」
「招待されたのはきいろだろ。押しなさい」
「押したら、もし屈強なヤクザが現れたらどうする?」
「佐々木先輩に立ち向かったきいろだろ。頑張れよ」
「あのときは、毛虫もってたけど、いまはただのお土産の洋菓子だよ」
「やぁ、きいろくん」
おれたちが騒いでいると、後ろから声をかけられた。
振り返ると、ジャージ姿にコンビニの袋を提げた優しそうなお爺さんが立っていた。
「あ!先生!」
きいろは嬉しそうに、近寄って頭を下げる。
俺も慌てて挨拶する。
「君たちの会話聞こえていたよ。私は、そんな物騒な人間じゃないよ。けど、お土産の洋菓子は頂くね」
そう言って茶目っ気に笑うおじいさんはなんだか可愛かった。
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