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翼くんの家に無事運んでもらって、俺は彼のベッドに横になってる。
誰かの部屋のベッドに入るってのは、本当に久しぶりで、最近はラブホテルのベッドばっかりだから、なんか緊張してしまう。
起き上がってスーツを脱ぎ、ベルトを外す。
ラフな格好になっても恥ずかしいとは思わないのは、ここは翼くんの家だからかもしれない。
スラックスも脱いじゃおうか迷ってたらシャワー浴びてきた、まだ髪の毛もビチョビチョなまま部屋に入ってきた。
「え、脱ぐの?」
「暑くて…シャワー借りていい?」
「あ、どうぞどうぞ」
これは、遊びになるのかわかんないけど、なんとなく遊びじゃない気がする。
だって、俺、今凄く緊張してるから。
恥ずかしくはないけど、シャワーから出た後の事を考えると、胸がドキドキしてうるさい。
処女でも童貞でもないし…だからこんなに緊張する自分が可笑しい。
「あの時みたい……」
あの人と初めて体を重ね時みたく。
でも、そこで気付いた。
あの人の事を思っても、胸が痛くならない。
むしろ翼くんの事だからでドキドキしている。
俺は今、あの人の事を考えても、
なんとも思わなかった。
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