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“アルム”
それが彼の名前だった。
「ア、ル…っ……ん」
初めは触れ合うだけのキスだったのに
いつの間にかお互いに舌を伸ばしていた。
頭を背中を支えられながら ベッドに寝かせられると
まるで女の子になったような気がして。
何だか恥ずかしくて アルムの背中に腕を回した。
「…これ、どうすんの」
固く結ばれたネクタイを指差し、
彼は怪訝そうな顔をした。
どうやら脱がせ方も分からないようだ。
「人間の着る物は…何だか難しいな」
「…淫魔は服着ないの?」
自分でネクタイを解き サイドテーブルに置き、
ついでにYシャツも防寒のためのインナーも脱ぎ捨てた。
「向こうの世界では 腰に布を巻くだけで平気だ。
でもここでは“洋服”というものを
着なければいけないのだろう?」
「君は…寒くはないの?」
「いや、淫魔は悪魔の一種だから そういうのは無い。
この洋服は窮屈で嫌になる、特にコレとか…」
そう言ってアルムはベルトを掴み、
強引に取ろうとする。
白いシャツ、年季の入ったジーンズ、黒いベルト…
傍から見たら人間にしか見えない。そう、外見は。
「そんなんじゃ取れないよ」
アルムのベルトを外している時、緊張からか手が震えた。
心より体がもう求めている。
体が彼を受け入れる準備を始めている。
男同士の性交の仕方など だいたい検討がついていた。
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