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「「え?!」」
ポンって現れ、ストンと地面に座った男性
「え、え、ええ!!ここどこ…!は?え?!」
「え、何この人…ハク?説明して?」
俺も見知らぬ男性もパニックだよ。
アイミィに至っては、硬直してるけど…
「はい!ご主人様!
おい、男、お前この女に見覚えがあるだろ?」
未だに硬直状態にあるアイミィを男性の目の前に突き出すハク
「え、、え、あの、えっと…」
そうだよな、急に知らない家に飛ばされてきたんだから、すぐに冷静に考えることなんてできないよな…フォローしないと
「急に申し訳ありません。私、井東と申します。ウチのハクが失礼をいたしました。
えっと、もしかして、あなたはアイミィの元主人ですかね…?」
俺は男性に目線を合わせるようにかがみ、できるだけ優しく問いかけた。
「あ、あの、あなたは普通の人間…でしょうか?」
「はい、私はどこにでもいる普通の人間ですよ」
「そうですか…」
普通の人間に安心したようで、よかった。
『ご主人様がどこにでもいるその辺の人間と同じ訳がないのに…』
ぼそっと声がしたが、今はそんな話じゃないからね~
「もう一度問いますが、そこにいるアイミィの元主人で間違いないですか?」
男はチラリとアイミィに目線を向け、すぐにそらし、
「そうです。主従関係だったんだと…思います…。
あの、どうして私はここに連れてこられたんでしょうか…
そこにいるアイミィとは、もう…」
早くこの場から立ち去りたい、という顔で見つめられる。
何かあったことは明確である。
「ハク、早く説明して?」
『申し訳ありませんご主人様。私の調べによりますと、アイミィとその男が主従関係であった期間は、約1時間ほどでした。
契約によっては、このぐらい短いことも少なくはないです。しかし、アイミィと男は契約をする前に…1年ほど、お付き合いをしております。』
付き合っていた…?人のことをとやかく言えるわけではないが、人間と悪魔が?
『あ、もちろん2人が付き合うその前には、俺とアイミィの関係は一応終わっていますよ!!ご主人様!』
「いや、今はいいからね。大丈夫だよ、後でね。」
決して、怒ってるわけではないけど、うん。
ハクとの婚約が破棄され、人間と付き合って、なんやかんやあって別れて、ハクの元に戻ってきたってことか?…なんだそれ。
「アイミィ、2人の間に何があったのかわ知らないけど、都合よくハクを利用するのは俺だって怒るよ?」
『…わかってるわ。ちゃんと話す…わ。』
今まで一言も発しなかったアイミィがついに口を開く
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