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会社は家の少し離れたところにある。が、車で行けば割と近い。
さぁ今日も働きますか
午前中の仕事も順調に終わり昼食の時間。
昔ならあんまり顔も知らないような女性社員が毎日のように代わる代わるお弁当を持ってきてくれてたし、
たまに社員食堂のようなところで食べていたりしたが、今はハクの愛妻弁当がある。
ハクは家事を完璧にこなす。
家はいつだって綺麗だし、ハクは自信が無いようだが料理だって毎日毎日美味しいものを準備してくれる。
最初ハクは家に居て何をすればいいのかわからず俺が会社に行っている間は、ずっと玄関で座って俺のことを待っていた。
そのことに気づくまでは
よく帰ってくる時間がわかるなー、愛ゆえかなーとかアホなことを思っていたが、実際はわかるも何もずっとそこにいたのだ。
さすがに暇だろうしなにか始めてみればいいのにと言ってみたが、なにかが思いつかなかったようで結局何もしていなかった。
それなら家事でもやってみないかと提案したらとても嬉しそうに頷いていた。
きっと、仕事が与えられたのが嬉しかったのだろう。
ハクがずっとひきこもってベッドでゴロゴロしていても、
テレビをみていたとしても、
ゲームをしていたとしても、
全然全く構わないが、ハクはそうではないらしい。なにか俺の役に立ちたかったんだと。
可愛いなやっぱ。
「あぁ、今日の弁当もうまい。」
ひとり小さくつぶやくと何故か周りにいた女性達が騒ぎ出す。
うるさいな。
もちろん心で思ってるだけで口には出していない。
俺がハクが作ってくれた弁当を噛み締めている時に周りで騒がないでいただきたいものだ。
それにしても美味しいな。
今日は生姜焼き弁当。
俺好みの濃い味付け
さぁ午後も頑張るか
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